依頼の背景
デュプロ精工株式会社様が製造・販売を行っている、3つ折りハガキなどを自動加工するメールシーラーのハイエンドモデルが10年ぶりのリニューアルに際し、カタログの一新を検討されているということで、弊社にご相談をいただきました。
新カタログ制作の目的
新カタログ制作にあたっての目的は主に下記の3点。
- 既存顧客に対してリニューアルしたことが一目で分かるようにしたい
- 営業フェーズや資料取り寄せ時に、メリットがすぐに分かる販促資料としての価値を高めたい
- 新規開発された自動検査機能をPRしたい
依頼時の課題について
初回のヒアリングを元に以下の課題感を抽出。
- 既存顧客の買い替え需要を中心に対策が必要。買い替えメリットを瞬間的にいかに認識させるか
- 一定量の規模があり、間違いが許されない業務を抱えている顧客に対していかに訴求するか
- カメラを使った自動検査機能の開発は、最も大きな機能であるが、あくまでオプション扱いのため、どう取り扱うべきか
旧製品カタログ
解決方法、提案方針
既存顧客に対してリニューアルしたことが一目で分かるようにする
コンペ形式での提案スタイルのため、表紙ビジュアル案を旧製品と異なるスタイルで4案を提出。
提案バリエーションの広さと柔軟なレスポンスなどを評価いただけたようで、当社に正式にご発注をいただくこととなりました。
既存顧客向けに買い替えメリットを端的に印象付ける
表紙及び中面でピクトグラムによる、Before After などのコンテンツで、わかりやすく目に留まるように配置、設計。
このあたりは当社単独でのアイデアでなく、何度もクライアントご担当者様とやり取り、相談を進めていく中で共創していく形でアイデアを具体化していきます。
ペルソナ設定した顧客に対していかに訴求するか
クライアントのマーケティングプランを元に、設定されたペルソナ(旧製品利用ユーザー)に対して、コスト圧縮による定量的なメリット提示と、作業ログの保存機能による安全性。の2点を何度も試行錯誤しながら表現を検討しました。
オプションながら目玉機能である自動検査機能をどう表現するか?
今回のリニューアルにおける目玉的な機能でありながら、あくまでオプションということで、表紙にはせず中面での扱いに配置しつつ、中面内ではカラー及び領域サイズで大きく目立たせています。
また実際の機械を撮影するのは難しいとの判断だったため、素材集を使ったイメージ的な表現で設計。
Hackushaによる製品カタログ デザイン完成版
そのようなやり取りを経て、上記のようなカタログデザインが完成となりました。
気軽に移動させられる重量ではないため、製品撮影はクライアント社内でのご対応。BtoB向け、既存顧客に対する買い替え需要に対する販促物。ということでシンプルかつ、ひと目でリニューアル内容が伝わるグラフィックでまとめることができました。
Hackushaでは、地方在住のデザイン会社として創業から10年以上にわたって、制作自体にフォーカスするだけではなく、ヒアリングから納品後も続く丁寧な伴走・提案を中心としたスタイルを特長としています。
どのような方向性が良いのか事例を知りたい。まだ情報収集中。という方もお気軽にご相談ください。