こちらの記事は、デザイン会社だけどデザインの意味がわからない – ハクシャヲカケルラジオ【1-1】デザインって結局何なん? の補足資料です。
本記事未読、ポッドキャスト未聴の方は先にそちらをアクセスください。
一般的なデザインの分類 4種
①ビジュアルデザイン
広告・ポスター・パンフレットをはじめ、雑誌や書籍のレイアウトなど、主に平面的な物をわかりやすく的確に見せ、美しく魅力的に伝えるためのデザインをする。Webサイトをデザインするなど、CGを使った画像や動画の制作、商品の包装や容器などのパッケージが専門の仕事も。
◯主な職業
グラフィックデザイナー/エディトリアルデザイナー(ブックデザイナー)/アートディレクター/広告デザイナー(アドバタイジングデザイナー)/Webデザイナー/ゲームデザイナー/CGデザイナー(クリエイター)/DTPデザイナー(オペレーター)/パッケージデザイナー/イラストレーター/フォトグラファー
②プロダクトデザイン
ありとあらゆる工業製品を企画・設計する仕事。おもちゃや文房具などの小さな物から、生活雑貨、家具、テレビや冷蔵庫などの家電製品、車・バイク・自転車、さらには電車やバスなどの輸送機器まで。機能性やデザイン性のあるコンセプトを考えて、企画から提案することもある。
◯主な職業
インダストリアルデザイナー/プロダクトデザイナー/カースタイリング(インテリア)デザイナー/玩具・遊具デザイナー/雑貨・文具デザイナー/スポーツ用品・生活用品デザイナー/ファニチャーデザイナー/電機・通信・精密機器デザイナー/輸送機器デザイナー
③スペースデザイン
商業ビルや店舗、オフィス、住宅はもちろん、建物の外観やガーデンなど、さまざまなスペースを設計・デザインし、ディスプレイや素材の配置を考えるなどして、空間を作り上げる。さらに、それらの空間を構成するための家具や照明などのデザインも手がける。
◯主な職業
空間デザイナー/インテリアデザイナー(コーディネーター)/エクステリアデザイナー/ガーデンデザイナー/イベント(美術)デザイナー/住宅(リフォーム)デザイナー/ディスプレイデザイナー/店舗デザイナー/建築家(建築設計士)/家具デザイナー(家具職人)/照明(ライティング)デザイナー/舞台美術家
④ファッションデザイン
服飾全般だけでなく、帽子・靴・バッグなどのアイテム専門のデザイナーもいる。さらに、布を作るテキスタイルデザイナー、デザイン画を立体化、製品化するパタンナー、服と小物のコーディネートを考えるスタイリストも、ファッション系デザイナーの仕事のひとつ。
◯主な職業
ファッションデザイナー/靴デザイナー/バッグデザイナー/帽子デザイナー/舞台衣裳(コスチューム)デザイナー/テキスタイルデザイナー/スタイリスト/パタンナー
その他デザインの職種
・エクスペリエンスデザイン(経験デザイン)
ユーザーなどが製品やサービスを利用する過程や、そこで価値を感じる出来事をデザインする
UXデザインとは違う※UX=直感的で楽しいユーザー体験を実現し、ユーザーが簡単にタスクやアクションを完了できるようにすることを目的
・経営デザイン
経営デザインとは、「ありたい姿」という将来から現在を⾒ることにより「今、何をなすべきか」をとらえて実践することを特⻑とする経営の仕組み
・ビジネスデザイン
顧客の課題解決につながるような新しいビジネスを作り上げる。 「デザイン」という言葉には、企画の立案や設計という意味もあり
・地域デザイン
「地域に存在する有形無形・可視不可 視のデザインを見出す/活かす行為」と「地域に 存在する諸問題をデザインによって解決する行為」 の両方を指す。
・ライフデザイナー
ライフデザインとは、進学、就職、結婚、出産、マイホーム購入、介護など、様々なタイミングで起こる人生の大きなライフイベントや、やりたくても出来なかったこと、将来実現させたい夢や目標を、いつどのような形で実現させていくかを積極的に計画する人生設計のことです。
・ウエディングデザイナー
結婚式を総体的にデザインする人のこと。
・イベントデザイナー
お祭りや展示会場のレイアウト、コンサート会場、販促イベントなどイベントを行う、クライアントの要望を、イメージのつきやすい形にデザインして提案する。
・トラベルデザイナー
特定の国または地域の知識に基づいて、個々のお客様、またはグループのご希望に応じて旅行スケジュールを作成する人をいいます。 顧客のニーズに基づき完全オリジナルプランとしてオーダーメイドされるため、旅行会社が行う予約業務代行とは異なります。
・教育デザイン
どのタイミングでどのような学び、体験を与えるべきか。今は与えるべき時か、見守るべきか、支えるべきか、深めるべきか。ということを生徒の状況、発達段階、思考、目標などを細かく観察・把握しながらサポートしていくこと
・授業デザイン
一般的に1回の授業の流れをどのようにするか、という意味合いで使われます。指導案に書くような「めあて、目的」が掲げられ、その力をつけるためにどのような内容をどのような活動で学んでいくのかという授業の流れを考えるもの
・キャリアデザイン
自分自身が将来どのような仕事・働き方をしたいのか、ビジョンを明確にしたうえで行動に移すことです。 会社や上司によってキャリアや働き方を決定されるのではなく、あくまでも自分自身が主体となって自律的に考え、キャリアを構築する意味
仕事内容詳細
アートディレクター
アートディレクターは、主にビジュアルデザインにかかわるデザイナー。広告や雑誌、商品のパッケージなど、印刷物のビジュアルイメージを作る責任者として、プロジェクト全体のビジュアル面をトータルにプロデュースする。
◯仕事内容
アートディレクターの仕事は、広告の場合、広告する商品・サービスのコンセプトを基に、どんなイメージにするかを考え、それに基づいたアイデアをグラフィックデザイナーやフォトグラファーなどに伝える。写真やイラストの選別、コピーや書体の決定から、モデルなどの人選まで、ビジュアル面の総監督を務める。時には自らデザインしながら、質の高い作品を作っていく。広告やポスター、パンフレットなどの個々の仕事から、大規模な事業展開、会社のロゴや企業のブランドイメージまで担うこともある。
Webデザイナー
Webデザイナーは、主にビジュアルデザインにかかわるデザイナー。インターネットのページを見やすく使いやすくデザインする。
◯仕事内容
Webデザイナーの仕事は、画像や文字のレイアウトだけでなく、仕様によっては動画や音声も駆使し、サイト全体を構築する。グラフィックデザイナーと違い、ナビゲーションのためのボタンの位置や、そのページに盛り込む情報の取捨選択など、Web画面になったときに利用者がその画面を見て次の画面をわかりやすく選択できるような情報デザインの視点が求められる。HTMLをはじめプログラム言語の知識も必要。
エディトリアルデザイナー(ブックデザイナー)
エディトリアルデザイナー(ブックデザイナー)は、ビジュアルデザインにかかわるデザイナー。本の表紙や目次、紙面構成など、雑誌や書籍など出版物のレイアウトを行うのが仕事。
◯仕事内容
エディトリアルデザイナーの仕事は、写真、イラスト、図表、文章など、印刷物に使う素材を限られたスペースに効果的に配置する。単にスペースに必要な要素を収めるだけではなく、編集者の意図や雑誌のテーマをしっかりと把握し、誌面全体にその流れを盛り込んだデザインをしていく。ブックデザイナーの仕事は、カバー、表紙、本文用紙など、一冊の本の造形をデザインする。エディトリアルデザイナーが仕事を兼ねることもある。
広告デザイナー(アドバタイジングデザイナー)
広告(アドバタイジング)デザイナーは、ビジュアルデザインにかかわるデザイナー。商品やサービスなどの宣伝や販売促進にかかわる、さまざまな広告媒体をデザインするのが仕事。
◯仕事内容
広告(アドバタイジング)デザイナーの仕事は、商品やサービスなどの宣伝、販売促進のために、雑誌・新聞・Web・看板・ポスター・フライヤー・カタログ・パンフレット・折り込みチラシなど、あらゆる広告媒体をデザインする。クライアントの意向をくみ取って、ブランドイメージや商品・サービスの特性を消費者に向けて効果的にアピールできるデザインを考えていく。テレビCMのほか、最近ではSNSやYouTubeなどで展開する広告も増えている。
CGデザイナー
CGデザイナーは、主にビジュアルデザインにかかわるデザイナー。コンピュータグラフィックス(CG)を使って、イメージを映像に表現し、画像やイラスト、動画などを作りだす。
◯仕事内容
CGデザイナーの仕事は、CGで文字やイラスト、画像、動画などを作って、Web・テレビ・映画・アニメーション・DVD・紙媒体のほか、建築・都市計画・機械設計・科学研究のシミュレーションなど、さまざまな分野に活用する。デザイナーとしての色彩・デザイン感覚はもちろん、コンピュータ理論やプログラミングのスキルも必須。とりわけ2次元を3次元に置き換えるデザイナーは3Dデザイナー、または3DCGデザイナーと呼ばれている。
DTPデザイナー
DTPデザイナーは、ビジュアルデザインにかかわるデザイナー。DTP専用のコンピュータソフトを使って、出版物や広告などのデザインを行うのが仕事。
◯仕事内容
DTPデザイナーの仕事は、紙媒体の印刷物を作るためにDTP(=Desktop publishing)専用のコンピュータソフトを使って、写真・イラスト・文字などを組み合わせながら誌面レイアウトをデザインし、印刷用の入稿データ制作までを行う。制作するのは、雑誌や書籍などの出版物・広告・ポスター・パンフレット・カタログ・パッケージなどの紙媒体のデザイン。プロジェクト全体の企画や指揮を担うDTPディレクターという仕事や、ディレクター・デザイナー・編集者からの指示に沿って実作業を専門的に担うDTPオペレーターという仕事もある。
ゲームデザイナー
ゲームデザイナーは、ビジュアルデザインにかかわるデザイナー。ゲームの世界を臨場感あふれるものにするCGを操って、キャラクターや背景などをデザインするのが仕事。
◯仕事内容
ゲームデザイナーの仕事は、ゲーム作品の世界観やストーリーに合ったキャラクターや背景、アイテムなどのグラフィックをデザインする。ゲーム業界では3DCGが主流で、立体感が出るからこそ、しっかりしたデッサン力や構成力が求められる。ただし、デザイン性とともに、データの重さなどの操作性も合わせて考える必要がある。ゲームの世界観やキャラクター設定や演出などのプランニングにかかわることも。
パッケージデザイナー
パッケージデザイナーは、ビジュアルデザインにかかわるデザイナー。商品の容器や包装、袋・箱などのパッケージのデザインを専門に行っている。
◯仕事内容
パッケージデザイナーの仕事は、商品の内容や魅力が消費者によくわかり、思わず買いたくなるような容器や包装、袋・箱などのパッケージを専門にデザインする。素材についての知識と、立体物に対する構造などの知識が必要。商品内容や魅力、ターゲットのニーズ、ブランドイメージ、使用する素材と商品の相性などを考慮し、思わず手が伸びるようなデザインを生み出していく。
イラストレーター
イラストレーターは、ビジュアルデザインにかかわるデザイナー。雑誌や広告などに使われる個性的なイラストを描くのが仕事。
◯仕事内容
イラストレーターの仕事は、広告代理店や出版社などの依頼に基づき、雑誌の表紙、さし絵、書籍のカバーや広告など、印刷メディアのイラストを描く。オリジナリティのある作風をもっていること、クライアントの要望に応じた作品を作り上げる器用さも要求される。さらに、イメージをイラストに置き換える能力や感性、作品を想像する力も必要。
フォトグラファー
フォトグラファーは、ビジュアルデザインにかかわるデザイナー。広告、雑誌、インターネット、その他さまざまな印刷物や展示などのために写真を撮影するのが仕事。
◯仕事内容
フォトグラファーの仕事は、新聞・雑誌・広告・カタログなど、いろいろなメディアの依頼に応じて、報道・風景・人物・芸術・商品写真など、クライアントの要望をくみ取った写真を撮影する。「何をどう撮るか」だけでなく「どう見せるか、伝えるか」といった自分なりの視点も求められる。広告・報道といったジャンルや、撮る物(人物・物・動物・ファッションなど)によって求められる写真も違い、それぞれを専門とするフォトグラファーも多い。また表現を追求し、写真集を出したり、展覧会を行ったりする人もいる。
インダストリアルデザイナー
インダストリアルデザイナーは、プロダクトデザインにかかわるデザイナー。自動車・文房具・キッチン用品・家具・家電といったあらゆる工業製品を企画・設計している。
◯仕事内容
インダストリアルデザイナーの仕事は、自動車・文房具・キッチン用品・家具・家電など、さまざまな工業製品のデザインをコンセプトから考え、プランを比較・検討し、選んだ候補の完成予想図や模型を製作する。提案が採用されれば、製造ラインに引き継いでいく。製造メーカーに勤務するデザイナーであれば、商品を製作するエンジニアと作業し、同時に企業の経営陣や営業担当者にプレゼンテーションすることもある。
エクスリアデザイナー
エクステリアデザイナーは、スペースデザインにかかわるデザイナー。建物の塀や門など、外観部分のデザインをするのが仕事。
◯仕事内容
エクステリアデザイナーの仕事は、塀・門・カーポート・自転車置き場・フェンス・庭・玄関までの導線など、建物の外観にかかわるデザインをする。顧客や設計・施工担当者の意向やイメージ、予算などをヒアリングして、具体的な空間をデザインし、どんな素材を使うのか、既製品を入れ込むのかを決めていく。企画段階から外観をトータルデザインすることもあり、必要に応じて現地調査で周辺の環境や日当たりをチェック。企画書やデザイン画の作成、費用の見積もり、顧客へのプレゼンテーション、図面作成、素材や施行会社の選定、備品の発注、工事現場の進ちょく確認など、仕事内容は幅広い。
住宅(リフォーム)デザイナー
住宅(リフォーム)デザイナーは、スペースデザインにかかわるデザイナー。住宅の新築やリフォームの際、建物・インテリア・エクステリアのトータル的なデザインを行うのが仕事。
◯仕事内容
住宅(リフォーム)デザイナーの仕事は、住宅の新築、改築、リノベーションなどにかかわり、建物・インテリア・エクステリアのすべてのデザインを担当する。顧客の要望やイメージ、予算などをヒアリングして、デザイン性だけでなく、住みやすさ、快適さ、使いやすさを考えた提案を行う。建築士や施行技術者などとの打ち合せでデザインの提案をし、情報共有をするが、住宅の設計や現場での施工・監督などは行わない。
テキスタイルデザイナー
テキスタイルデザイナーは、ファッションデザインにかかわるデザイナー。布製品の生地=テキスタイルの色や柄などをデザインするのが仕事。
◯仕事内容
テキスタイルデザイナーの仕事は、布の企画から加工まで、用途に合わせて、生地の色や柄、織り方や染め方のパターンなどをデザインする。素材の特性を理解し、シーズンに合ったデザインを企画していく。デザインしたテキスタイルは、洋服だけでなく、スカーフなどの小物類、カーテンやじゅうたんなどのインテリアまで幅広く使われている。仕事内容は、糸の考案、プリント染色デザイン、生地デザインとパートがいくつかに分かれている。