クライアントの課題・ニーズ
和歌山県御坊市で地域医療を担う社会医療法人黎明会 北出病院は、地域貢献と最新医療情報の啓蒙を目的に、年4回のフリーペーパー発行を通じて、その役割を果たしてきました。
しかし、読者層の固定化と、特に高齢者を含む多くの人々に内容を伝えるためのアクセシビリティの向上が求められていました。
加えて、デザイン作業だけでなく、郵送における梱包作業やラベル貼りなど、デザイン以外の物理的な作業に関するサポートも必要とされていました。
解決方法
見やすさとアクセシビリティの向上。表紙の工夫:
毎号、テーマに応じたキャッチコピーと目を引くビジュアルを選定し、第一印象で読者の興味を引くようデザインしました。
ユーザービリティの強化:
読みやすさを最優先に考え、フォント選定やレイアウトを見直し、全ページを通じて読者の理解を促進しました。
著作権管理の徹底:
多用される引用において、著作権の管理に細心の注意を払い、クライアントと著作権者間のスムーズなやり取りをサポートしました。
現代的なアプローチへのリデザイン:
過去のデザインを尊重しつつも、現代的な感覚にマッチするように細部にわたってデザインをアップデートしました。
地元印刷会社との連携:
高品質な仕上がりを実現するため、地元の印刷会社と緊密に協力。細かな調整や専門的なアドバイスが必要な際にも、信頼できるパートナーとして機能しました。
成果
この取り組みにより、リニューアル後の広報誌は、読者からの反応がアンケート結果でも向上しました。
コンテンツの理解度が高まり、読みやすさと視覚的魅力の向上が見られたと考えられます。
特に、デザインリニューアルを通じて、広報誌が病院のブランディングにおける重要な役割を果たすことが再認識されました。
フリーペーパーは、読者との長期的な関係構築に貢献し、医療機関の価値を地域社会に深く根ざすものです。
さらに、未利用の潜在的な読者層へのアプローチ強化や、定期的な情報提供を通じて、病院と地域社会との結びつきを強化する大きな一歩となりました。
この成功例は、医療機関や中小企業だけに限らず小規模事業者にとっても、有効な販促手法として活躍してくる証拠となります。
本業とは別に定期的に本当に有用なコンテンツをコツコツと発信できるか?というのも課題となりますが、その場合は、ぜひ外部のデザイナーなどの専門家を壁打ち相手としてアイデアブレストを行っていただければ意外に自分たちだけでは気づかない、あなただけのコンテンツが次々に発見されるはずです。
2022年 – 2024年
アートディレクション / コピーライティング / エディトリアルデザイン
担当: OSAKO Jin / HASHIMOTO Ayako
印刷: 株式会社さかぐち昇和印刷