こちらの記事では、株式会社Hackusha が公開しているポッドキャスト番組「ハクシャヲカケルラジオ」から要約した内容をチラリと公開しています。
トークの内容で興味のある箇所があればこちらの資料も補足としてご覧ください。
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エピソードテーマ:
「なぜ丸投げするとプロジェクトが失敗するのか?外部専門家の上手な使い方」
本編概要
ハクシャヲカケルラジオ特別編#6。
デザイナー、エンジニア、コンサルタント、税理士、弁護士、etc. 専門家に依頼する際に、発注側が面倒になってすべて丸投げで頼もうとする。でも出来上がってきたものには全く満足できない。そんな悲劇が少しでも少なくなりますように。ということで、丸投げの弊害やプロジェクトを失敗させないための発注者受注者双方にとって必要なマインドなどを解説しました。
丸投げ依頼が失敗する理由
なぜ丸投げで他人に頼むと、ものごとは失敗しやすいのでしょうか?
逆に、上手く人を頼って丸投げしているように見える人もいるのに、何が違うのでしょうか?
丸投げ依頼は、発注者がプロジェクトの全容を理解していない状態で専門家に依頼することから始まります。
自分や自社では分からないから専門家を頼ること自体は、当たり前なのですが、問題となるのはその後。受注者側の専門家とのコミュニケーションすらも怠ってしまうことが最も悪い原因です。
発注者が、自分たちでしか決めることが出来ない、プロジェクト自体の意図や目的を明確にしないまま進めると、出来上がった成果物が期待に合わないことが多いです。
丸投げによって責任の所在が曖昧になり、失敗した際に原因を特定しにくくなるため、プロジェクトが頓挫しやすくなります。
コミュニケーション不足と言語化の重要性
プロジェクトの成功には、発注者と受注者の間での継続的なコミュニケーションが欠かせません。
発注者が自身の考えを言語化し、具体的に伝えることで、受注者はより良い成果を出しやすくなります。
特に日本では、身体知を重視する文化であり、言語化が不足しがちな傾向が多いため、海外のように積極的なコミュニケーションを取ることが重要です。
ことさら欧米が全て優れている!ということを言いたいわけでも思ってもないのですが、この言語化スキルというのは結構いろんな局面で課題となっていることを、企業規模に関わらず散見されますので、積極的に考えていることや、やりたいことを言葉にする。というのは自戒も込めて大切だなあと感じています。
過度な指示やマイクロマネジメントの弊害
一方で、発注者が過度に細かい指示を出すことも問題。というより、依頼の仕方としてもったいないなーと思います。
受注者側の専門家、クリエイターが持つ専門知識やスキルが活かせなくなり、結果的にプロジェクトの質が低下します。
依頼者がクリエイティブに強い意見を持ちすぎる場合、構造上、立場が下になりやすい受注者は自由な発想ができなくなり、成果物が発注者の想像に寄り過ぎるリスクもあります。
外部専門家の上手な活用ポイント
外部専門家を効果的に活用するためのポイントは以下の通りです。
- 依頼内容の具体化: 目的やゴール、好みなどを具体的に伝える。
- 継続的なフィードバック: プロジェクトの各段階でフィードバックを行う。
- 信頼関係の構築: 発注者と受注者が対等な立場で協力する姿勢を持つ。
このようなアプローチによって、双方が納得できる成果を得やすくなります。
生成AI活用時の課題と共通点
で、この問題って、生成AIを使うときも実は同じです。
指示内容が不明確だと期待する成果物を得ることは、結局AIにまかせても難しいです。
AIに対しても人間と同様に、具体的な指示やフィードバックを行うことで、より質の高いアウトプットが得られるようになります。
言語化と継続的なコミュニケーションは、めっちゃ大事。
まとめとして
丸投げ依頼(and 放置)はプロジェクト失敗のリスクを大きく高めます。
発注者が自らの考えを具体的に言語化し、継続的なコミュニケーションを行うことで、成功に近づけます。
プロジェクトを成功させるためには、外部専門家との信頼関係を築き、協力し合う姿勢が不可欠ですので、ぜひ共創という視点でいろんな人たちとコラボレーションしながらプロジェクトを軌道に乗せていきましょう。