生成AIによって専門家が存在できない時代の生き方を語ろうか【世界で一番楽しいITの話⑦】ハクシャヲカケルラジオ-配信要約

#目次

こちらの記事では、株式会社Hackusha が公開しているポッドキャスト番組「ハクシャヲカケルラジオ」から要約した内容をチラリと公開しています。
トークの内容で興味のある箇所があればこちらの資料も補足としてご覧ください。

ポッドキャストはSpotify, Apple Podcast, Youtube music, Amazon music に配信中。
本ページからもお聞きできますので、面白かったらぜひ各種プラットフォームにてフォローいただけると嬉しいです。

番組紹介はこちらのページからどうぞ。


エピソードテーマ:

「世界で一番楽しいITの話」
エピソード7 : それぞれの感想と生成AIが台頭するこれからの時代の生き方


本編概要

「世界で一番楽しいITの話」シリーズの完結編として、生成AIが社会や仕事にどのような影響を与えるのか、そしてその変化にどう対応していくべきかを議論します。
MC陣の大硲神、橋本真美、天津やよいの3人が、AIの進化がWeb制作会社やクリエイターを含む多くの専門職にどのような未来をもたらすのかを考察し、これからの生き方を模索しました。

話を広げすぎた

今回のシリーズはIT業界の歴史やカルチャーから、プログラミング思考、DXや生成AIと非常に多岐にわたる話題を取り上げたため、若干話が広がりすぎたと反省。それだけこのテーマが深く、かつ多くの側面を持っていることが改めて感じられました。

新しいモノに飛びつきやすい人

あなたは新しいものにすぐに飛びつくタイプですか?それとも知り合いや友人の評価を聞くまで放置するタイプですか?
どちらが正解というのは時と場合により変わるため、オススメというのはありませんが、変化の激しいITやテクノロジーの分野では、コンビニで新しい味のガリガリ君をすぐに試すように、同じ姿勢を持つことで、AIの進化や失敗をいち早く楽しむことができることは確実です。

4. 生成AIの未来は誰もわかっていない

生成AIの未来について、人類最高の頭脳が集まっているはずの研究者にとっても「どうなるかは誰にもわからない」というのが結論だそうです。
2019年時点では遠い未来の技術と考えられていたものが、2022年にはChat-GPT3の登場により、多くの分野で活用されることに。
AIの急速な進化に対する不安と期待を我々人類は共有していくことになるでしょう。

5. 大半のWeb制作会社やクリエイターは5〜10年後には存在できないかもしれない

AIの進化によって、現在の多くの専門職が5〜10年後には存在しなくなる可能性が高い。
特に、Web制作やクリエイティブな分野では、AIが提供する自動化されたサービスによって、従来の仕事の形が大きく変わることが予想されています。
この変化にどう対応するか?これからのクリエイターはどうやって活路を見出すかを議論しました。

6. テクノロジーの民主化

一方で、生成AIなどの技術が専門の技術者だけではない、誰もが簡単に使えるようになる = 民主化されることで、より多くの人々がこれまで外部に依存していた作業を自ら行えるようになります。
これにより、コスト削減や業務効率化が進む一方で、専門性に依存しない新しいビジネスモデルの構築が求められています。

7. 言語化が大切

生成AIと共存するためには、自分の業務やアイデアを的確に言語化できているかが何よりも重要です。
従来のように専門家への外部委託も結局同じことですが、自分や自社が求める結果を正確にAIに伝えることができるかどうかが、これからの時代における成功の鍵になります。
これは コンピュータはともだち こわくないよ!プログラミング的思考ってなに?世界で一番楽しいITの話③ ハクシャヲカケルラジオ-配信要約 で話したプログラミング思考という考え方が非常に役立つ部分ではあります。

別の言い方をすれば、問題の解決方法、手段は生成AIなどによってこれからどんどん簡単になっていく。でも最も大切なのは、何がいま問題なのか?問い自体を見つける力、仮説していく力というのは人間がこれまで以上に重視しなくてはいけない部分です。
※その他にも、組織全体での方向性を統一させるための合意形成力や、出来上がった成果に対するフィードバック・品質管理なども人間が最後まで関わる仕事となっていくはず。

このエピソードでは、生成AIの進化がもたらす未来と、その変化にどう対応していくべきかを3人それぞれの立場によって議論してみました。
AIが専門職に及ぼす影響は避けられないものですが、それをどう受け入れ、活用していくかがこれからの生き方を左右します。
この記事を執筆している現段階では、まだまだ正解は見えていませんが、AIを敵ではなくパートナーとして捉え、自分たちの強みを発揮することで新しい時代を切り開いていきたいですね。
その中で、私たちHackushaも皆さんと一緒にビジネスやブランドのアップデートをサポートしていければと思っています。
今回のシリーズが気になった方や、自社でも取り組んでみたいと思った方は、いつでも気軽にご相談ください。

参考文献

※順不同

  • インターネット的 / 糸井重里 著 / PHP文庫 / 2001年
  • DX失敗学 / 佐伯 徹 / 日経BP / 2023年
  • イラストで学ぶコンピュータの歴史 / レイチェルイグノスキー 著 / 杉本舞 訳 / 創元社 / 2023年
  • 教養としてのプログラミング的思考 今こそ必要な「問題を論理的に解く」技術 / 草野俊彦 著 / SBクリエイティブ株式会社 / 2018年
  • 生成AIで世界はこう変わる / 今井 翔太 著 / SBクリエイティブ株式会社 /2024年
  • デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門 / 長尾 一洋 (著) / KADOKAWA / 2022年
  • 超DX仕事術 / 相馬正信 著 / サンマーク出版 / 2022年
  • 仕事のムダをゼロにする 超効率DXのコツ全部教えます / 内田 光治 (著) / アスコム / 2021年
  • 世界一流エンジニアの思考法 / 牛尾剛 著 / 文藝春秋 / 2023年

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