こちらの記事では、株式会社Hackusha が公開しているポッドキャスト番組「ハクシャヲカケルラジオ」から要約した内容をチラリと公開しています。
トークの内容で興味のある箇所があればこちらの資料も補足としてご覧ください。
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本ページからもお聞きできますので、面白かったらぜひ各種プラットフォームにてフォローいただけると嬉しいです。
エピソードテーマ:
「ざっくり分かるスモビジのためのマーケティング講座 〜コンテンツマーケ編」
エピソード1 : マーケティングの基本をざっくりと学ぶ
本編概要
今回からマーケティング特集ということで、スモールビジネス(スモビジ)におけるマーケティングの基礎を解説させてもらいました。
これから5回にわたってマーケティングの中でも「コンテンツマーケティング」という手法を中心に、スモビジの経営者が知っておくべきマーケティング基礎知識をざっくり学ぶことを目標にしています。
そもそもマーケティングとは?
「マーケティングとは顧客のニーズに応えて利益を上げることである」
by フィリップ・コトラー「マーケティングの理想は販売を不要にすることである。顧客のニーズを理解し、製品やサービスを顧客に合わせることで自然に商品が売れる仕組みを作ることである。」
by ピーター・ドラッカー
マーケティングの基本的な定義は、「顧客のニーズに応えて利益を上げること」です。これは、フィリップ・コトラーの有名な定義に基づいており、ピーター・ドラッカーも「マーケティングの理想は販売を不要にすること」と述べています。
つまり、顧客のニーズを理解し、それに合った製品やサービスを提供することで、自然に商品が売れる仕組みを作ることがマーケティングの本質です。
マーケティングのプロセス
- 市場調査: 消費者のニーズや市場の動向を調査し、ターゲット市場を特定すること。
- 製品開発: 消費者のニーズを満たすための商品やサービスを企画・開発すること。
- 価格設定: 商品やサービスの価値に見合った適切な価格を設定すること。
- プロモーション: 商品やサービスを消費者に知らせ、関心を引くための広告や宣伝活動。
- 流通チャネルの選定: 商品を消費者に届けるための流通経路を決定すること。
- 販売: 実際に商品やサービスを消費者に提供する活動。
- カスタマーサービス: 購入後の顧客サポートやアフターサービスを提供し、顧客満足度を高めること。
マーケティングは単に広告や販売促進活動だけではありません。市場調査、製品開発、価格設定、プロモーション、流通チャネルの選定、販売、カスタマーサービスなど、広範囲にわたるプロセスを含みます。これら全てのステップが、顧客に価値を届け、ビジネスの成長に貢献します。
例えば、市場調査では、消費者が何を求めているのかを把握し、それに応じた製品やサービスを開発します。次に、適切な価格設定を行い、プロモーションで消費者の関心を引きます。最終的に、カスタマーサービスを通じて長期的な顧客満足を追求することが重要です。
マーケティングの進化:1.0から4.0まで
- 1950年代〜1990年代。競争が激化し、消費者のニーズや欲求に応じた製品やサービスを提供することが求められるように。市場調査やターゲティングが重要になり、消費者中心のアプローチが重視された
- マーケティングは米国で産まれ、モノを中心にした「マスマーケティング」(マーケティング1.0)から始まった。
- 「生活者(顧客)志向のマーケティング」(マーケティング2.0)に進化
- 更にグローバル化とIT化が加速し、「価値主導のマーケティング」(マーケティング3.0)の領域に高度化。単なる収益向上のための手段ではなく、企業や組織が世界を良くするための事業・活動を展開するための戦略に昇華している
- マーケティング4.0(自己実現)2010年〜。マーケティング4.0の時代は企業が提供する価値と消費者の求める価値が合致し、ブランド力が重要になる時代。
マーケティングの歴史を振り返ると、1950年代から始まった「マーケティング1.0」は、製品中心のマスマーケティングが主流でした。しかし、消費者のニーズが多様化するにつれて、顧客志向の「マーケティング2.0」、さらには価値主導の「マーケティング3.0」へと進化しました。
現在の「マーケティング4.0」は、自己実現欲求に焦点を当てたアプローチが求められます。消費者は単に商品を買うだけでなく、その商品が自分の価値観や目標と合致するかどうかを重視しています。例えば、SDGsに取り組む企業の商品が、消費者に選ばれる傾向が強まっているのはその一例です。
コンテンツマーケティングはスモビジに最も勧めたいマーケティング手法
数あるマーケティング手法の中でもHackushaでは、スモールビジネスやスタートアップ段階のチームや個人の方にはコンテンツマーケティングを勧めています。
コンテンツマーケティングは、消費者にとって有益な情報を発信することで、ブランドの信頼性を高め、自然な形で商品やサービスを知ってもらう方法です。
ブログ記事、動画、SNS投稿など、多様なコンテンツを活用して、顧客の関心を引き、購買意欲を高めます。
特にスモールビジネスでは、限られたリソースの中で最大限の効果を出すために、コンテンツマーケティングは非常に効果的です。
たとえば、自社の商品を紹介するだけでなく、その商品に関連する役立つ情報を提供することで、消費者の信頼を得ることができます。
スモールビジネスにおけるマーケティングの重要性
現代では大企業だけでなく、スモールビジネスにとってもマーケティングは不可欠です。
むしろ、スタートアップ段階や中小企業の経営者にとって売上を左右する「マーケティング」と「営業」が最も重要な仕事といっても過言ではありません。
マーケティングを効果的に活用することで、少ないリソースで最大の効果を生み出し、ビジネスを持続的に成長させることが可能です。
もし、まだ本格的なマーケティングに取り組めていない経営者の方やどのように進めていけば良いのかわからないという方は、ぜひこれからの配信を聞いていただいて、なにかのヒントを得てもらえると嬉しいです。
次回のエピソードでは、さらに具体的なコンテンツマーケティングのテクニックや実践例を紹介していきますので、ぜひお楽しみに!
参考文献
※順不同
- 新規顧客が勝手にあつまる販促の設計図 「営業スタッフを使わない」「下請けもやらない」中小企業が売上を伸ばすための法則 中野 道良 (著) 翔泳社
- Webコンテンツマーケティング。サイトを成功に導く現場の教科書 / 株式会社日本SPセンター 著 / エムディーエヌコーポレーション / 2015年
- エピック・コンテンツマーケティング: 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書 / ジョー ピュリッジ (著), 電通iPR局・電通パブリックリレーションズ (翻訳) / マグロウヒル・エデュケーション / 2014年
- 最高の打ち手が見つかるマーケティングの実践ガイド / 富家 翔平 著 / 翔泳社 / 2024年
- アテンション―「注目」で人を動かす7つの新戦略 / ベン・パー 著 / 飛鳥新社 / 2016年
- コンテンツマーケティングの教科書”売れる秘訣”はコンテンツにある! / 編著:日経BPコンサルティング / 日経BPマーケティング / 2016年
- 少ない投資で大きく儲けるデザイン戦略 視覚マーケティングのススメ / ウジトモコ 著 / クロスメディア・パブリッシング / 2008年
- できるところからスタートする コンテツマーケティングの手法88 / 敷田 憲司 (著), 岡崎 良徳 (著), 岸 智志 (著), 納見 健悟 (著) / エムディエヌコーポレーション / 2018年