こちらの記事では、株式会社Hackusha が公開しているポッドキャスト番組「ハクシャヲカケルラジオ」から要約した内容をチラリと公開しています。
トークの内容で興味のある箇所があればこちらの資料も補足としてご覧ください。
ポッドキャストはSpotify, Apple Podcast, Youtube music, Amazon music に配信中。
本ページからもお聞きできますので、面白かったらぜひ各種プラットフォームにてフォローいただけると嬉しいです。
エピソードテーマ:
「ざっくり分かるスモビジのためのマーケティング講座 〜コンテンツマーケ編」
エピソード4 : コンテンツマーケの達人になる!ためのTips集
本編概要
新シリーズ「ざっくり分かるスモビジのためのマーケティング講座 〜コンテンツマーケ編〜」エピソード4話目。
今回のエピソードでは、コンテンツマーケティングの実践的なポイントに焦点を当てました。
前回までに学んだ基本的なフレームワークに加え、より効果的に注目を集め、読者や視聴者を引きつけるための具体的なテクニックやデザインの重要性について掘り下げています。
ストーリーテリング
効果的なコンテンツを作成するためには、ストーリーテリングが重要です。
単なる情報の羅列ではなく、物語の形式を取り入れることで、視聴者や読者の理解を深め、共感を得ることができます。
ストーリーには、主人公、困難、ゴールの3つの要素が必要です。
これらを組み合わせることで、ユーザーに感情的なつながりを持たせ、興味を引くことができます。
アテンションの科学
現代の情報過多の中で注目を集めることは至難の業ですが、「注目 = Attention」には3つのタイプが存在し、7つのトリガーが人々の関心を引きつけるために有効です。
- 即時の注目:危険や緊急性を感じさせる音や光。花火や雷など。
- 短期の注目:気になる情報や、短時間で集中できるコンテンツ。TikTokなどのショート動画
- 長期の注目:継続的に関心を引き続けるコンテンツ。長期的なフォロー。ファンになる。
7つのトリガーは以下の通りです。
- 自動トリガー:色やシンボル、音などの感覚的刺激で注意を引く
- フレーミングトリガー:既存の認識を覆す驚きを与える
- 破壊トリガー:期待を裏切る意外性で注目を集める
- 報酬トリガー:達成感や報酬を提供し、モチベーションを向上させる
- 評判トリガー:専門家や権威者、大衆の評価を利用して信頼を得る
- ミステリートリガー:謎を提示し、答えを知りたくなるような仕組みを作る
- 承認トリガー:SNSの「いいね」やリツイートなど、評価や承認を得ることで注目を維持する
これらのトリガーを活用することで、効果的に注目を集めるコンテンツを作成することができます。
マーケティングにとってのデザイン
デザインはマーケティングの一環であり、見た目の良さは注目を集め、結果として顧客満足度や売上の向上に繋がります。
特に、商品やサービスのビジュアルデザインは、初めてその情報に触れるユーザーに対して強いインパクトを与えます。
ここで言うデザインとは、以前のデザイン回でお話した「Small d」として、色やフォントなどのスタイリングを司る造形デザインを指しています。
これらの要素を工夫することで、雑誌やウェブサイト、広告の効果を劇的に改善することが可能です。
コンテンツづくりのための「購買態度変容コンテンツフロー」
顧客の購買行動は一瞬ではなく、段階的に変容します。
このプロセスに合わせたコンテンツ提供が、コンバージョン率を上げる鍵です。購買態度には次の5つのステージがあります。
- 今はまだ客:商品やサービスを知らない状態
- そろそろ客:興味が生じ始めた段階
- そのうち客:必要性を感じるが、まだ行動に移さない段階
- もうすぐ客:購入を具体的に検討している状態
- いますぐ客:今すぐにでも購入したい段階
それぞれのフェーズに適したコンテンツを提供することで、顧客が自然と次のステージに進むようサポートすることができます。
1つのストーリーを10種類の異なる方法で考え直せるか?
一度作成したコンテンツを再利用することは、コンテンツマーケティングの効果を最大化するために重要です。
例えば、動画で作成したコンテンツをブログ記事やSNS投稿に変換したり、パンフレットや電子書籍として再利用することが可能です。
1つのアイデアを様々な形で展開することで、異なるターゲット層にアプローチでき、コンテンツの寿命を延ばすことができます。
パートナーを見つけよう
コンテンツマーケティングを効果的に行うためには、パートナーを見つけて共同でプロジェクトを進めることがおすすめです。
競合しない組織やコンサルタント、編集者、制作プロダクションなどと協力することで、リソースを共有し、より魅力的なコンテンツを制作することが可能ですし、特にお金をかけずに友人やパートナーを巻き込んで行うだけでもコンテンツの質を向上させることができます。
一人で全てやらないことが大切。
コンテンツマーケティングは万能ではない
本シリーズの最後に、コンテンツマーケティングは万能な手法ではないことも付け加えています。
業種や商材によっては、時間や手間のかかるコンテンツマーケよりも、ベタなマス広告やクーポン配布といった他のマーケティング手法がより効果的な場合もあります。
マーケティング戦略を選ぶ際は、ビジネスの目的やターゲットに合った手法を慎重に選ぶことが大切だよ。というお話もさせてもらいました。
次回のエピソードでは、これまでの話をもとに具体的なコンテンツマーケティングの企画会議の様子をワークショップ形式で行います。
参考文献
※順不同
- 新規顧客が勝手にあつまる販促の設計図 「営業スタッフを使わない」「下請けもやらない」中小企業が売上を伸ばすための法則 中野 道良 (著) 翔泳社
- Webコンテンツマーケティング。サイトを成功に導く現場の教科書 / 株式会社日本SPセンター 著 / エムディーエヌコーポレーション / 2015年
- エピック・コンテンツマーケティング: 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書 / ジョー ピュリッジ (著), 電通iPR局・電通パブリックリレーションズ (翻訳) / マグロウヒル・エデュケーション / 2014年
- 最高の打ち手が見つかるマーケティングの実践ガイド / 富家 翔平 著 / 翔泳社 / 2024年
- アテンション―「注目」で人を動かす7つの新戦略 / ベン・パー 著 / 飛鳥新社 / 2016年
- コンテンツマーケティングの教科書”売れる秘訣”はコンテンツにある! / 編著:日経BPコンサルティング / 日経BPマーケティング / 2016年
- 少ない投資で大きく儲けるデザイン戦略 視覚マーケティングのススメ / ウジトモコ 著 / クロスメディア・パブリッシング / 2008年
- できるところからスタートする コンテツマーケティングの手法88 / 敷田 憲司 (著), 岡崎 良徳 (著), 岸 智志 (著), 納見 健悟 (著) / エムディエヌコーポレーション / 2018年